【TED 驚異のプレゼン 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則/カーマイン・ガロ】を読んでみた
TED(熊じゃなくてプレゼンの方)が好きなので、読んでみました。
ひとこと要約
プレゼンは、頭と心に訴えることが重要という本です。
■感情に訴える
1.内なる達人を解き放つ
・どれだけ情熱があるか(エネルギーや熱意が聴衆に電線する)
・自分自身が感動すること
・ハートが歌いだすきっかけは何か自答する
「すばらしいキャリアを手に入れる唯一の方法は、自分が本当に好きなことをすること」
ラリー・スミス(ウォータール大学経済学教授)
・新たなスキルを学習し、そのスキルを繰り返すと、脳内に新たな神経回路がつくられる
2.ストーリーの技術をマスターする
・ストーリーは人間の脳を刺激し、夢中にさせる
・アリストテレスの説得の3要素
エートス(信頼感)、ロゴス(論理・データ・統計)、ペーソス(感情)
・結末が意外なものは、特に説得力が高くなる
・個人的なストーリーは強く印象に残る(ビジネスパーソンはめったに語らない)
・ストーリーは概念やアイデアに具体的な姿を与える
・比喩・具体例・感覚を刺激する言葉を使いつつ、決まり文句や流行語や専門用語を避ける
3.会話のように話す
・3つのP
情熱、練習、存在感
・音声による表現技術の基本要素
速度、声量、抑揚、間
・どのように語るかは、何を語るかと同じぐらい強い印象を聴衆に与える
・手の使い方を改善できる4つのコツ
ジェスチャーを使う、ジェスチャーは自然に、ここぞというタイミング、パワースフィアにとどめる
・できるまで、できるフリをする
・同じ場所で固まらない
■目新しさを出す
4.みんなが知らないことを教える
・新しい、ワクワクするようなことを学んだとき→ドーパミンが出る
・脳に新しい経験のシャワーを浴びせる→プレゼンテーションに盛り込む
・全く知らない情報or全く新しい見せ方
5.驚きの瞬間を演出する
・驚きの瞬間を体感→人は感情的になる→メッセージが記憶に残り、行動の変化を促しやすい
・脳は感情を刺激する出来事を記憶し、ありふれた出来事を無視するようにできている
「ひとつの体験委まつわるさまざまな要素の中で、脳が一番しっかりと記憶するのは感情的要素だ。」
・小道具とデモ、意外感のある衝撃的なデータ、写真・画像・動画、記憶に残るヘッドライン(サウンドバイト)、個人的なストーリー
6.ユーモアで軽快に
・警戒心を解いて親近感を生む
・×ジョーク<○ユーモア
・逸話・独自の見方
・個人的ヒストリー
・アナロジー(異なる2つを比較して類似性を際立たせる)とメタファー
・引用(身近な人からも)
・動画
・写真
■記憶に残す
7.18分ルールを守る
・脳の疲労の原因はグルコース
・制限や障害がクリエイティビティーを引き出す
・削るものが多いほど、残ったもののインパクトは強くなる
「何かをシンプルに説明できないということは、それをよくわかっていないということだ」
「シンプルさは究極の洗練である」
・3点ルール
・メッセージマップ
ヘッドライン→3つのキーメッセージ→ストーリー・データ・具体例で補強
8.五感を刺激して記憶に残す
・言葉と重複するのではなく、言葉を補うようなビジュアルを使う
・文章や箇条書き→一番記憶に残りにくい
・プレゼンの究極の目標は、聴衆の意識を別の場所へトランスポートすること
9.自分らしく語る
本当の自分で情熱を持って語る
感想
要点整理が多くなってしまいましたが、それだけ中身の濃い本です。
TEDは電車やバスでたまに視聴していますが、最高におもしろいです。
本の中でも人気のプレゼンテーションがいくつも紹介されていて、読んでいるだけでワクワクしてきます。
血の滲むような練習が必要だと分かっても、
「自分もこんなすごいプレゼンができるようになるに違いない」
とワクワクしてしまいます。
そんなことを思ってしまうほど、
素晴らしいプレゼンテーターに共通する要素が分かりやすくまとめられています。
実践的なアドバイスもてんこ盛りです。
見て真似していくのが一番良いと思いますが、
TEDはアプリで簡単に視聴できるのでおすすめです。
英語の勉強にもなり、伝え方の勉強にもなり、新しい斬新な視点とアイデアを与えてくれる最高のツールだと思っています。
もっとTEDを見る頻度を増やしていこうと思ったことと、
学んだことを実践していこうと思わせてくれた本でした。
まとめ
今すぐプレゼンの準備がしたくなるような本です!