変人になりたい

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【本当のモチベーションに必要な3つの要素】

 

本当のモチベーションに必要な3つの要素

 

モチベーションを上げるのに苦労していませんか?

他人・組織のモチベーションを上げようと苦労したことはありませんか?

 

今回は、本当のモチベーションに必要な3つの要素をご説明します。

 

1.自律性

 

「やらされてる」ではなく、自ら「する」ことです。

 

おもしろい実験があります。

 

例えば絵を見せて少し頭を使うクイズを出し、

 

Aのグループには「早く解けたらお金あげるで」と報酬があることを伝えて、

Bのグループには何も言いません。

 

さて、どっちのグループの方が優秀だったでしょうか?

 

 

Aと答える人が多いと思います。お金もらえるならテンション上がりますもんね。

 

 

でも、答えはなんとBのグループです。

 

他の実験でも同じ傾向の結果が出ています。

 

報酬を与えない方が自由な発想で純粋にクイズを楽しみ、良い結果を出すのです。

 

Aのグループが負けた理由は、お金のために「やらされてる」からです。

 

人間は「やらされてる」ことが嫌いな生き物です。

生まれながら自律性を持っています。

 

自律性とは、

自分の人生を、自分で導きたいという欲求

です。

 

2.マスタリー(熟達)

 

ひとことで言うと、「極めたい」という欲求です。

 

マインドセットが重要で、「自分の能力は無限に向上する」と思わなければいけません。

 

当然「わしなんてどうせ・・・」という思考ではいけません。

 

何か熱中できるものに取り組んでいるとき、人はフロー状態になります。

 

私は「精神と時の部屋」とか「シンクロ」「覚醒モード」「トリップ」って呼んでます。

 

まあ言い方はどうでもいいです。(笑)

 

フロー状態になると、半端ない集中力を発揮します。

この状態を自ら作り、コントロールすることが重要です。

 

ただ、極めたいものを本当に極めることはできません。

数学の漸近線のようなものです。

 

追いかけても届かないというもどかしさが魅力的だと分かった上で、

人は「極めたい」と思ってしまいます。

 

マスタリー(熟達)とは、

自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動

です。

 

3.目的

 

自分を越える目的です。

 

自分だけの目的ではなく、他人や世界にフォーカスします。

 

何を目的にするかで、人生は変わります。

 

目的とは、

自分より大きいもの、利益を越えたことのために行動したいという思い

です。

 

まとめ

 

本当のモチベーション、

本書で解説されているモチベーション3.0の位置付けは、

 

モチベーション1.0=生物学的

モチベーション2.0=外発的動機付け

モチベーション3.0=内発的動機付け

 

となっています。

 

モチベーション2.0はアメとムチのスタイルです。

交換条件(これをしてくれたらこれをあげる)です。

 

しかし、これは弊害を生み出します。

成果が下がり、創造性は失われ、報酬に依存し、短絡的思考を引き起こします。

 

ときには倫理に反した言動も引き起こします。

 

「働く=報酬(給料)をもらうこと」

 

だけだと思っていると、モチベ―ジョンを上げるのは難しいでしょう。

 

報酬に依存しているので、モチベーションを保つには更に報酬を上げるしかないからです。

 

3つの要素を満たした内発的動機付けが必要だということは納得できます。

 

モチベーションを上げるために読んでみましたが、やっぱり上がりました。(笑)

 

本書は、おもしろい実験データや実践的なケーススタディも豊富なのでかなり読み応えのある本です!