【「24のキーワード」でまるわかり! 最速で身につく世界史/角田陽一郎】を読んでみた
続いて世界シリーズです。そういや世界史のこと全然知らないなあと思ったので読んでみました。
ひとこと要約
世界史を学ぶことは超重要という本です。
要点整理
「歴史とは、あらゆるジャンルで何がどういう風に起こったのかを研究する学問であり、個人個人の日々の生活の集積である」
1.文明 20万年前~1万年前/全世界
・20万年前~アフリカ単一起源説、6万年前に世界各地へ(中国・日本は4万年前、ハワイは1000年前)
・「沙漠」で四大文明が起こる(エジプト・メソポタミア・インダス・黄河)
・乾燥に耐えられるムギとアワがたまたま繁殖→農耕
・群がってきた動物(ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、ラクダ)を飼う→牧畜、シマウマ×
・日本は恵まれ過ぎた環境(紀元前2世紀頃まで縄文時代が続いた原因)
2.水 1万年前~紀元前11世紀/四大文明の地域
・エジプト文明(ナイル川)周期性ある氾濫→365日の太陽暦(現代の暦の起源)
・メソポタミア文明(チグリス・ユーフラテス川)→雪解け水が不安定、ため池や水路を作る→各都市間、農耕民と牧畜民の争奪戦が絶えなかったため法律が作られる(ハンムラビ法典)、契約のため楔形文字、太陰暦、60進法
・インダス文明(インダス川)→綿に残された記録が腐食、紀元前1500年アーリア人が進出して滅ぶ、古代と断絶
・黄河文明(黄河)→邑が形成、それぞれの部族の祖先を崇拝、集団主義・中華思想の元、甲骨文字
3.宗教 紀元前13世紀~7世紀/西アジア、インド
・ユダヤ、キリスト、イスラム教は同じ神→宗教対立=崇拝の作法、後継者問題などで対立(職場と同じ)
・インドで仏教(紀元前5世紀)上座仏教(自己解説、東南アジア)、大乗仏教(利他行、中国から日本へ)
・自分の中=一神教(沙漠・自分で何かを得るため決断)、自分の外=多神教(潤沢な環境、あらゆるものから影響、他社を敬う気持ち、森の宗教)
4.思想 紀元前7世紀~紀元前4世紀/西アジア、インド、中国、ギリシャ
・精神革命
・バラモン教、カースト制度(アーリア人)→仏教とジャイナ教が否定、インドの宗教=輪廻→ヨガに通じる
・儒教(祖先崇拝と家族崇拝を体系化)、長幼の序→中華思想を強固に
・ギリシャ哲学、交易・奴隷により富裕層だけの民主政治→生活にゆとりが出る→万物の根源を考える余裕が生まれる
5.帝国 紀元前6世紀~4世紀/ペルシア帝国、ローマ帝国
・スポークの発明(紀元前2000年頃)、馬車の普及によって帝国が生まれる
・ペルシア帝国(紀元前6世紀)のアケメネス朝、中央集権的政治→現代にまで、イラン人のプライド
・ローマ帝国(紀元前1世紀)200年の平和、最初はキリスト教禁止→国教に
6.商人 7世紀~13世紀/イスラム帝国
・イスラム教は商人(ムハンマド/最後にして最大の預言者)から生まれた宗教、コーラン
7.中華 紀元前3世紀~3世紀/秦・漢帝国
・今の大きさは17世紀(清の時代)
・漢が制度を引き継ぎ、400年続く
8.民族 4~14世紀/ヨーロッパ
・ケルト人の移動(ゲルマン民族の影響でイングランドからアイルランドに)玉突き状態
9.征服 紀元前2世紀~13世紀/漢・隋・唐・宋・モンゴル
・中国の王朝には色が付いていた
・宋の時代の文治主義と朱子学→文明の硬直化→現代の日本や韓国の学歴・偏差値偏重などの遠因
・中国で発明された火薬・羅針盤・活版印刷技術がヨーロッパの躍進に繋がる
10.周縁 紀元前7世紀~15世紀/インド・ロシア・アフリカ・アメリカ・日本
・インドア大陸は山脈によって断絶した存在(0の概念の発見)
・横移動の方が縦移動に対して移動しやすい(ユーラシア<南北アメリカ)
・周縁がイノベーションを生む(独自の文化)
11.発見 11世紀~16世紀/ヨーロッパ・アメリカ・アフリカ・日本
・農業器具の発見(技術革新)→人口増加→都市・産業発展、拡大
・発見の動機は富への欲望
12.芸術と科学 14世紀~17世紀/ヨーロッパ
・人間中心主義→芸術、イスラム世界からの自然科学の知識が融合→科学(ルネサンス)
・科学を信奉するのは厳密性と客観性があるから
・あらゆる仮説は数学的にシンプルな方が美しいから正しいという思い込み→科学(芸術も同様)
13.国家 1万年前~現在/全世界
・神が王を選ぶ王国と、人が大統領を選ぶ共和国の2種類
・複数の国が集まったのが連邦、公国は王の次の公爵が支配する国
・社会主義の国では、国の代表は人ではなく会議
14.約束 15.16世紀/ヨーロッパ・アメリカ
・国家と国民の約束が憲法
・ローマ教皇庁が免罪符発行→聖書と直接約束すべきだというプロテスタントが生まれる→グーテンベルクによる活版印刷の発明で広まる
・誠実さが資本主義、民主主義、個人主義の原点となる
15.理想 17.18世紀/イギリス・アメリカ
・神の下の平等が民主主義
・革命は揺り戻し現象を繰り返す
・アメリカ建国の基盤は「理想」=特殊
16.革命 18.19世紀/ヨーロッパ・日本
・レボリューションはもともと天文用語で「回転」(コペルニクスのタイトル)
・日本は革命(過去との断絶)がなく、改革(過去の継承を第一主義とする国民性)
17.産業 16~19世紀/ヨーロッパ
・大樹美農園を経営するために株式会社が発明される(東インド株式会社)
・1781年、ワットによる蒸気機関の発明
・産業革命=動力革命、これからも続く
18.統合 14~19世紀/ヨーロッパ列強・西アジア・インド・明・清
・不自然な統合が戦争や紛争の原因
・第二次世界大戦まで続くパワーゲーム
19.分割 19.20世紀/全世界
・イギリスが欲しかったのは植民地よりも商品の輸出先
・植民地獲得は早い者勝ち
20.戦争 20世紀/全世界
・勝ち負けに関わらず世界を再編
・全員が戦争の当事者であり被害者
・日露戦争の勝利がアジア人の自尊心を上げる
21.イデオロギー 20世紀/全世界
・イデオロギー=観念
22.お金 20世紀/全世界
・モノの価値を測るのが原点
・富とはお金をもっていること=時間を所有できること
・就職活動は自分の投資先を決める行動
23.情報 20.21世紀/全世界
・アルビン・トフラー「第三の波」(農業、産業、情報革命)
・インターネットはお金に換わる価値とコミュニケーションのツール
・量ではなく、真意を見極める知性が大切
・同じ情報を共有→知性・価値観・感性でトライブを形成する可能性→国家のあり方が変わる
24.未来 21世紀~/全世界
・適量生産、適量宣伝、適量消費(個人の経済)
・時本主義、原子主義、少量共鳴社会
・ユニバース→ダイバース
【クリティカル・ワーカーの仕事力/赤堀広幸】を読んでみた
ワークスアプリケーションズCEO牧野氏、阿部氏の「働き方」についての本です。
ひとこと要約
「クリティカルワーカーを目指せ」という本です。
クリティカルワーカー
自ら前例のない仕事に取り組み、自らの思考・発想でブレイクスルーする人材
ルーティンワーカー
論理的思考力を用いてすばやく知識・経験を蓄積し、応用することが期待される人材
=スピードだけになりがち
■プロセス
1目標を持つ
・問題を放置しない(他責NGを貫く)
・目標を設定する(ぎりぎり達成できる目標、「何を」より先に「いつ」を決める)
2頭を使う
・先に理想を考える(自分の頭で考える、できない理由より先に理想を考える)
・「なぜなぜ思考」で考える(理想と現実の原因分析)
・ブレイクスルーの方法論を見出す(理想を実現するアイデア/HOWを考えつくす、先に顧客のメリット=理想が実現している姿を描く)
3人を巻き込む
・他者を巻き込む(配役する、権威ではなく納得で他社を巻き込む)
・シナリオを共有する(ゴールから逆算してシナリオを立て、共有する)
4成果を出す
・リーダーシップを発揮する(自ら先頭にたって実行する、チーム全体を俯瞰しながらリードする)
・成果を共有する(継続的に成果が出る仕組みをつくる、成功の方法論を他社と共有する)
感想
この本に出会ったのは1年以上前ですが、とても感化されたのを覚えています。
感化されすぎて選考を受け、牧野さんの講演にも心を動かされ、入社する一歩手前まで考えた時期もありました。
魅力的な経営者であり、魅力的な会社です。
軸となる他責NGの文化も、自分の人生哲学の「人のせいにしない」とぴったりマッチングです。
何事も人や環境のせいにした時点で思考がストップしてしまいますもんね。
この本ではクリティカルワーカーという言葉が使われていますが、
この会社に限らず、他の成功している企業や経営者・活躍しているビジネスパーソンにも共通する要素がたくさんあると思います。
仕事ができる人材を目指すことは大切ですが、
結局は「何を成し遂げたいか」をとことん突き詰めると「仕事ができる」という現象は自然に生まれてくると思います。
その上で、最大限の効果を発揮するための働き方の指針・プロセスをシンプルにまとめてくれている良書です。
感想
10年前の本ですが、働き方を考える・見直すのに最適な本です!
【君はどこにでも行ける/堀江貴文】を読んでみた
この人の本は3冊目です。他にもいっぱい書かれていますがいつか全制覇したいと思っています。
ひとこと要約
「頭の中の国境を消せば、どこにでも行ける」という本です。
要点整理
■日本は安売りの時代に
・観光立国
・買収<バイアウトの考え方
・「なんとなく不安」にとらわれない、いかに外からの流れを利用するか
・富裕層の割合が世界1(6世帯に1世帯が金融資産100万ドル以上)
・規制緩和、新自由主、独裁政治の成功
・個人のキャピタルゲインは課税0、法人税17%→大学の質も高く、各国から富裕層が集まる
■中国
・日本人の平均貯蓄以上の資産を持つ人が1億人以上
・インフラ規制が厳しくない→街全体のハイテク導入スピード速い(上海リニア、電動スクーターや自動一輪車など)
・香港はマーケット狭いが税率は低い→投資センターとして最適
■韓国
・インフラにデジタル環境を取り入れるスピード感
・(デジタルサイネージ、地下鉄はホームドア式、飲食店ではほとんどクレジット〇、署名はタブレット端末)
・成長戦略とグローバル化の時流が上手く重なった
■台湾
・アジア随一の親日国
・マーケットは小さい(総人口2300万人)
■タイ
・アジアの経済発展のモデルケース
・物価安定、失業率1%以下
・農業、外資導入による輸出指向、財政の健全性
・ベトナム/経済開放から30年、豊富な地下資源と観光ビジネス
・ラオス/国民の多くが農業、資源関連が好調(タイに依存)
■バングラデシュ
・人口密度世界一、親日国
・世界第2位のアパレル生産国(高い生産技術と安い人件費)
■インド
・BSBのHike(メッセンジャーアプリ)が人気
・最先端のITビジネスが成長中(BtoCはこれから)
・自由主義経済
・親日国
・人口2億5000万人以上の巨大マーケット
・WhatsApp→LINE
■東京
・列車のダイヤグラム、都市計画のクオリティ
・治安の良さ
・料理の美味しさ、ヘルシーさ、サービスの質
■福岡
・政令指定都市で唯一年間数%の経済成長、人口増加傾向
・2015、荷揚げ総額は横浜<博多、空港も立地〇
・規制緩和のスピード感(民泊)
■大阪
・失業率9.1%、離婚率2.54%
・18人に1人が生活保護受給者
・教育環境の向上、遊興施設の増加で解決
■京都
・グローバリズムの逆行
・日本旅館はサービスの差が激しい
・海外の富裕層をターゲットにしたビジネス
「何を見たいのか、何がほしいのか。何をやりたいのか。それをはっきりさせないと、いつまでも「外」と「なか」の区切りは消えない」
「どこに行くのも可能なのに、どこにも行けないのだとしたら、とらわれているのは君自身だ」
「かけている時間は、命を削っている。命に比べたらお金なんか、いくら削ってもいい」
感想
「豊かな日本」を誇っているのは日本国民だけ、という現実を思い知らされた一冊でした。
毎週末に色んな携帯ショップに行く機会があるのですが、
韓国製や中国製のスマホを嫌う中高年の方が結構多いです。
国内メーカーは質が高くて安心、
他のアジア製は「なんとなく不安」だと、いう思い込みが表れているんだなあと感じてしまいます。
中国や韓国を批判する本もよく出回っていますが、
まさに無意味な嫉妬ですね。
自分がビジネスをするときは地球規模の立体的な視点で、思い込みを捨てた自由な発想を常に持ち続けたいと思います。
そういえば中国は10年前に行ったことがあるので、
もう一度今の様子を見に行きたいと思っています。
10年の変化を肌で感じることができれば、とても良い経験になると思います。
今年は周りが就活真っ最中の時期にヨーロッパに2週間行ってきましたが、最高の経験になりました。
国内旅行派でしたが、一気に海外旅行派になりました。
来年の春までにどこか海外に行けたらいいなあと思っています。
今年の夏は、Google earthとVRヘッドセットで世界一周してきます(笑)
まとめ
特に大学生におすすめの1冊です!
【エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする/グレッグ・マキューン】を読んでみた
ずっと読みたかった本です。ビジネススクールの図書室にあったので1時間15分で集中して読んできました。
ひとこと要約
「より少なく、しかしより良く」の思考を持とうという本です。
要点整理
■エッセンシャル思考とは
・より少なく、しかしより良く
・今自分は正しいことに力を注いでいるか問い続ける
■成功のパラドックス
・何でもやりすぎて、そもそも何をしていたか忘れてしまう
・ビジョナリーカンパニー3「規律なき拡大路線は失敗への道」
■エッセンシャル思考の方法
1.選択(時間とエネルギーの使い道)見極め
2.ノイズ(何が重要か)捨てる
3.トレードオフ(どの問題が一番重要か)しくみ化する
「自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう」
・語られないことに耳を傾ける
・考えるための余裕・時間を作る
・かなり明確<完全に明確
「深い孤独がなければ、まともな作品は作れない」
■遊びのメリット(脳の柔軟性・順応性を向上させ創造的に)
1.選択肢を広げる
2.ストレスを下げる
3.脳の実行機能を活性化させる
■ノーという勇気
絶対にイエスと言い切れないこと、それはすなわちノーである
目先の印象<長期的な敬意
■準備と計画に全力を注ぐ
・バッファを計画に組み込む
・正しい習慣を通じて自然に達成する
・悪い習慣のトリガーを見つけ、良い習慣に変換する
「6時間で木を切れと言われたら、最初の1時間は斧を研ぐのに使うだろう」
■マインドフルネス
・過去や未来に振り回されない
・現在に集中する
・本当に大切なものは何か考える
■エッセンシャル思考のメリット
・迷わない
・流されない
・日々が楽しくなる
感想
読みながら、本の内容が脳内の過去に読んだ本たちと繋がっていく感覚が最高でした。
特に、私のバイブル「7つの習慣」を書いたコヴィー博士の「最優先事項を優先する」という言葉をずっと思い返しながら読んでいました。
私は生涯勉強、学ぶ姿勢が人生を豊かにするということは十分理解しているつもりですが、
色んなことに手を出しすぎてしまう傾向があるので、道を見失わないようにしたいです(笑)
自分のエネルギーや時間を分散させ過ぎないように、
何に集中するのか意識することは重要だなあと改めて感じました。
しっかり今と向き合い、何が本質的な問題なのか、一番大切なことは何なのか自答し続けながら生きていきたいと思います。
まとめ
良書です。一読の価値はあります!
【本を読む本/J・モーティマー・アドラー】を読んでみた
再読です。初心に帰って読んでみました。
ひとこと要約
タイトル通り、本を読むための本です。
要点整理
■読書の目的
・読むことは、学ぶこと(教わること、発見すること)
・知識のため
・理解のため
■読書のレベル
1.初級読書(文の読み取り)
2.点検読書(時間内に要点・構成を掴む)
3.分析読書(徹底的に読む)
4.シントピカル読書(比較読書法)
すぐれた読者は、自分に多くを求め積極的に努力して読む
感想
ブログを作り直してから1カ月過ぎたので、初心に帰って読んでみました。
去年は自分に鞭を打ち、1週間に1冊もやっとでしたが、
今では理想としていた歯磨きのように本を読めるようになりました。
本を毎日読まないと気持ち悪い、そわそわするというクレイジーな状態を作り出すという意味です。
ただ、ブログは少しサボり気味なのでしっかり反省してしっかり更新していこうと思います。(笑)
この1カ月で30冊以上読みましたが、最初に読書法の本を読んでいてよかったなあと思いました。
限られた時間の中で良書に出会い、エッセンスを抽出して脳に刻み込んでいく。
この作業をいかに上手にするかで、学べるものの質は変わります。
最初は点検読書がかなり重要です。
本を単に読むのではなく、
読むという行為自体を段階的に分けて考えさせてくれるところが、この本の良いところだと思います。
読書法については様々な本がありますが、
これからも書店でパラパラーっと見るようにして、おもしろそうなものがあれば買って実践してみようと思います。
ちなみに私はこの「本を読む本」と「レバレッジ・リーディング」が自分の読書法の基礎になっています。
(レバレッジ・リーディングの方が割合は大きいですが(笑))
今月は「本を探す」作業にも時間をかけていこうと思います。
まとめ
読書家のための教科書とも言える本です!
- 作者: J・モーティマー・アドラー,V・チャールズ・ドーレン,外山滋比古,槇未知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/10/09
- メディア: 文庫
- 購入: 66人 クリック: 447回
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【TED 驚異のプレゼン 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則/カーマイン・ガロ】を読んでみた
TED(熊じゃなくてプレゼンの方)が好きなので、読んでみました。
ひとこと要約
プレゼンは、頭と心に訴えることが重要という本です。
■感情に訴える
1.内なる達人を解き放つ
・どれだけ情熱があるか(エネルギーや熱意が聴衆に電線する)
・自分自身が感動すること
・ハートが歌いだすきっかけは何か自答する
「すばらしいキャリアを手に入れる唯一の方法は、自分が本当に好きなことをすること」
ラリー・スミス(ウォータール大学経済学教授)
・新たなスキルを学習し、そのスキルを繰り返すと、脳内に新たな神経回路がつくられる
2.ストーリーの技術をマスターする
・ストーリーは人間の脳を刺激し、夢中にさせる
・アリストテレスの説得の3要素
エートス(信頼感)、ロゴス(論理・データ・統計)、ペーソス(感情)
・結末が意外なものは、特に説得力が高くなる
・個人的なストーリーは強く印象に残る(ビジネスパーソンはめったに語らない)
・ストーリーは概念やアイデアに具体的な姿を与える
・比喩・具体例・感覚を刺激する言葉を使いつつ、決まり文句や流行語や専門用語を避ける
3.会話のように話す
・3つのP
情熱、練習、存在感
・音声による表現技術の基本要素
速度、声量、抑揚、間
・どのように語るかは、何を語るかと同じぐらい強い印象を聴衆に与える
・手の使い方を改善できる4つのコツ
ジェスチャーを使う、ジェスチャーは自然に、ここぞというタイミング、パワースフィアにとどめる
・できるまで、できるフリをする
・同じ場所で固まらない
■目新しさを出す
4.みんなが知らないことを教える
・新しい、ワクワクするようなことを学んだとき→ドーパミンが出る
・脳に新しい経験のシャワーを浴びせる→プレゼンテーションに盛り込む
・全く知らない情報or全く新しい見せ方
5.驚きの瞬間を演出する
・驚きの瞬間を体感→人は感情的になる→メッセージが記憶に残り、行動の変化を促しやすい
・脳は感情を刺激する出来事を記憶し、ありふれた出来事を無視するようにできている
「ひとつの体験委まつわるさまざまな要素の中で、脳が一番しっかりと記憶するのは感情的要素だ。」
・小道具とデモ、意外感のある衝撃的なデータ、写真・画像・動画、記憶に残るヘッドライン(サウンドバイト)、個人的なストーリー
6.ユーモアで軽快に
・警戒心を解いて親近感を生む
・×ジョーク<○ユーモア
・逸話・独自の見方
・個人的ヒストリー
・アナロジー(異なる2つを比較して類似性を際立たせる)とメタファー
・引用(身近な人からも)
・動画
・写真
■記憶に残す
7.18分ルールを守る
・脳の疲労の原因はグルコース
・制限や障害がクリエイティビティーを引き出す
・削るものが多いほど、残ったもののインパクトは強くなる
「何かをシンプルに説明できないということは、それをよくわかっていないということだ」
「シンプルさは究極の洗練である」
・3点ルール
・メッセージマップ
ヘッドライン→3つのキーメッセージ→ストーリー・データ・具体例で補強
8.五感を刺激して記憶に残す
・言葉と重複するのではなく、言葉を補うようなビジュアルを使う
・文章や箇条書き→一番記憶に残りにくい
・プレゼンの究極の目標は、聴衆の意識を別の場所へトランスポートすること
9.自分らしく語る
本当の自分で情熱を持って語る
感想
要点整理が多くなってしまいましたが、それだけ中身の濃い本です。
TEDは電車やバスでたまに視聴していますが、最高におもしろいです。
本の中でも人気のプレゼンテーションがいくつも紹介されていて、読んでいるだけでワクワクしてきます。
血の滲むような練習が必要だと分かっても、
「自分もこんなすごいプレゼンができるようになるに違いない」
とワクワクしてしまいます。
そんなことを思ってしまうほど、
素晴らしいプレゼンテーターに共通する要素が分かりやすくまとめられています。
実践的なアドバイスもてんこ盛りです。
見て真似していくのが一番良いと思いますが、
TEDはアプリで簡単に視聴できるのでおすすめです。
英語の勉強にもなり、伝え方の勉強にもなり、新しい斬新な視点とアイデアを与えてくれる最高のツールだと思っています。
もっとTEDを見る頻度を増やしていこうと思ったことと、
学んだことを実践していこうと思わせてくれた本でした。
まとめ
今すぐプレゼンの準備がしたくなるような本です!
【How Google Works―私たちの働き方とマネジメント/エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ】を読んでみた
再読です。大好きな本のうちの一つです。
ひとこと要約
Googleの哲学が詰まった「働き方」についての本です。
要点整理
■ビジネス成功のために
・スマートクリエイティブを惹きつけ、彼らが大きな目標を達成できる環境を与えること
・ユーザー中心主義(事業目的=顧客創出)「現代の経営」ピーター・ドラッガー
・プロダクトの優位性
「本当に大切なのは、すべてわかったと思った後に学ぶことだ」
ジョン・ウッデン
■文化(環境)
・企業選びの軸「実力発揮のため」
・ビジョン、意義を唱える義務
・×事業部制<〇機能別
「マネージャーは肩書がつくる。リーダーは周りの人間がつくる。」
デビー・ビオンドリオ(アップル人事責任者)
■戦略
・技術的アイデア、特化する
1800→「製造業」歯車、滑車、チェーン、カム等の機械装置、デザイン標準化
1900→「自動車・オートバイ・航空機」ガソリン・エンジン
1950→「アプリケーション」集積回路
現代→「組み合わせ型イノベーション」情報・ネットへの接続性・コンピューティング
・スケール化・エコシステム・プラットフォームの構築、オープンソース
■人材
・一番大事な仕事=採用
・何を知っているかではなく、これから何を学ぶか
「人は学習を辞めたとき老いる」
・業界=サーフィン場所、企業=波
×《到達目標》
能力は生まれつき決まっている
→状況が変化しても能力を誇示
〇《学習目標》
努力で能力を変えたり、新たな能力を開花できる
→変化を心地よく感じ、高い成果を出す/キャロル・ドゥエック(心理学者)
■意思決定
「問題をきちんと述べられれば、半分解けたようなものだ」
ジョン・ドゥーイ(哲学者)
「自分の意見を通すことより、最高の意見を見つけることを考えよ」
ジョン・ウッデン
・リーダーが唯一コントロールできるもの=スケジュール
感想
「本当に大切なのは、すべてわかったと思った後に学ぶことだ」
一番好きな言葉は何か?と聞かれたら間違いなくこれを選びます。
「すべてわかった」、「要領を掴んだ」、「もうここから学ぶことは何も無い」と決めつけてしまうことは自分の可能性を制限してしまいます。
脳と世界を繋げているLANケーブルを自ら引っこ抜くようなものです。
しかしある程度時間や経験を積むと、どうしても謙虚に学ぶ姿勢を忘れてしまいます。
そんなときに環境や他人も含めて、ありとあらゆる全てのことから「学び」続ける姿勢が大切だと、
自分の可能性を広げるのは自分だと、教えてくれる格言です。
この言葉を信じ続けて生きていきます。
この言葉の他にも、多くの胸に突き刺さる言葉が引用されていている本です。
電子書籍ではなく、本として持っておきたいお気に入りの名書です。
まとめ
何度読み返しても価値のある、多くの学びを与えてくれる本です!
How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/10/09
- メディア: 単行本
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